ICT建機
ICT施工で使う建設機械なのですが、掘削などに使うバックホウはマシンガイダンスとマシンコントロールと2種類あります。
簡単に説明すると、マシンガイダンスはオペレーターが操作しながら施工するタイプで、マシンコントロールは作業したい箇所の近くまで行ってボタンを押しっぱなしにすると、重機が自動で掘削したり法を切ったりします。
どちらの機械もコックピットにモニターが付いていて、そこに2Dデータと3Dデータが表示されており、今いる場所や掘削ラインや機械の傾きなどが表示されています。
マシンガイダンスはその表示を見ながら、数値を0に合わせるようにオペレーターが重機を操作しますが、マシンコントロールは自動で重機が動くので、オペレーターが操作するのは作業する箇所へ移動するくらい。
それぞれメリット・デメリットがあり、現場の条件によってどちらが良いのかなど、ある程度の知識がないと機械を選定する時にとても悩んでしまいます。
そもそもGNSS測量器を搭載しているので、衛星からの電波を受信できる環境にあるかが一番重要なところで、VRS方式で受信する測量方法では携帯電話が通じるところだと大丈夫って勘違いするんだけど、衛星の電波も携帯の電波も両方受信できないと精度が保てないという問題が出てきます。
測量の知識もそこそこ無いとICT施工を出来ないので、勉強しなきゃいけないことも沢山あるんだけど、今日はマシンガイダンスバックホウがどんな感じなのか、さわりだけ紹介しますね。
GNSS測量器の受信機が2つ搭載されているのがわかると思います。
これで重機の位置と左右の傾きを常に測量しているイメージです。
アームの先端に近い部分までセンサーが数か所付いていて、アームの角度や位置、バケットの角度や位置を測定しています。
掘削ラインの3Dデータをコックピット内のタブレットに取り込んで、表示させるとTrimbleだと右側の写真のようになります。
オペレーターはタブレットの数値を見ながら重機を操作し施工します。
ちなみに昨年度私が担当した工事でICT施工をしたのですが、オペレーター(58歳)が初めてマシンガイダンスを操作したのですが・・・。
「めちゃめちゃ面白い!」ってハマっちゃって、楽しみながら施工していました。
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