土のコンシステンシー

土木の仕事でメインに扱う土。

基本的な土の性質を理解していないと、工事現場を進めるうえでとても苦労することがあります。

穴掘ったり、締固めて整形したりと、性質を見極めながら構造物を仕上げていきます。

コンシステンシーとは、固体状から液体状までの範囲で変化する土の性質をいい、水分の含む量(含水比)によって変わる土の状態を分けた分類みたいなものです。

この図のように4つの状態を見極めて、使える使えないの判断をしたり、使えるように水分を含ませたり、乾かしたりします。

盛土をして土を締固める時に最適なのは、半固体状と塑性体状の間くらいが丁度良く、ある程度の水分を含んでいないと締固まりません。

皆さんの中に泥団子作った事ある人いるかな?

ネバネバの土を丸めながら、両手で握るように固めながら作るでしょ?

これと同じで、適度な水分(最適含水比)を意識しながら、材料の選定をしています。

実際のところ、4つの性質の他に土の種類によって判断することもあります。

土を扱っている工事現場で注意しなければいけないのは、保管方法と作業中の状態観察です。

雨降って水分を多く含んでしまったら使えないので、台形に成形し保管しておきます。

そういう現場で良く聞くのは「雨降ったら困るから土叩いとけ!」ってね。

それからきちんと地盤処理をした上に土を盛るならいいけど、下処理を怠って盛土を行うと転圧してもいつまでも締め固まらず、水分が表面まで上がってきてしまうことがあります。

そういう現場で良く聞くのは「あんこ出た・・・」ってね。

含水比が高くなると同時にどんどん体積が増え、そこを転圧する(圧力をかける)と、ポンプの原理と同じで回りの土へ水分が広がってしまう。

まだ締め固まっていない部分の含水比が高くなってしまい、ドロドロの土が流れ出てくる。

使う土がなんぼ良くても、気を付けて見ていなきゃならない事がありますし、性質を理解していないとその後の処理に影響します。

土木施工管理技士の試験問題にも出ることがあるので、きちんと理解しておくことが重要です。

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