砂利と砕石とバラス
建設工事でよく使う資材。
この業界に入った当初はどれも同じじゃないの?って思ってた。
砂利とは?
砂利は長い年月をかけて、自然の力によってできた小さな石の集まりです。
砂利は川や海の中で、大きな石や岩が砕けて、流れ転がって角が丸くなった小石の事です。
砂利は、堆積していた場所によって呼び名が変わります。たとえば、海に堆積していたものであれば海砂利、河川から採取したものであれば河川砂利です。陸砂利は、もともとは河川で、現在は平地になった場所から採れた砂利を指し、「おかじゃり」と呼びます。山砂利は、侵食されたり隆起したりして丘や山状になった場所に堆積していた砂利です。
砕石とは?
砕石は石や岩石を粉砕機を使って細かく砕いてできたものです。
砕いたときにできたゴツゴツとした角があり、サイズも不均一な点が特徴です。角があることで、圧をかけたときにほかの砕石としっかり噛み合い、地盤が締まるという特性があります。
砕石には、さまざまな規格があります。家庭で行うDIYや道路工事などで一番使用されているのは「0-40」です。ホームセンターでも手軽に入手できます。この数字は砕石の大きさを表したもので、0-40であれば「細かい砂のようなものから40mmほどのサイズの砕石まで含まれている」という意味です。さまざまな大きさの砕石が含まれているため十分に噛み合いやすく、締固めしやすいことからよく使われています。なお、0-40のような不揃いなサイズが入ったものは「クラッシャーラン」と呼ばれ、砕いただけの砕石です。砕石の大きさをある程度そろえて調整したものは「粒度調整砕石」といいます。さらに、細かく粒をそろえたものは「単粒度砕石」です。
砕石には種類があります。ホームセンターなどの売り場で砕石の入った袋を見ると「RC」「RM」「RB」などの表記を目にするかと思います。「R」は再生という意味で、表記に入っていれば再生砕石です。もちろん、再生砕石でないものにRはつきません。「C」はクラッシャーランのCで、砕いただけの石です。「M」は粒度調整砕石を指し、クラッシャーランをふるいにかけて粒度をある程度そろえたものを意味します。Rがついていれば再生されたものなので、RCであれば再生クラッシャーラン、RMであれば再生粒度調整砕石です。「RB」はコンクリートのかけらや破片、レンガ、タイヤなどの廃材から再生されたもので、あまり品質は良くありません。
バラスとは?
バラスは正確にはバラストといいまして、本来は船や潜水艦に積んで船体を安定させるのに使っている重しのことです。
船は軽すぎると水面から出過ぎて安定しません。そのため、積荷が軽すぎる時に船底やタンクに重しを入れて船体の安定を保つようにさせるのですが、そこで安価で使い勝手が良かった砂利が多く使われ、バラス=砂利と言うようになった経緯があります。
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砂利と砕石の一番大きな違いは、自然物か人工物かの違いです。
それぞれ用途によってメリット・デメリットがあるので、違いを理解して最適な方を選ぶようにしましょう。
ちなみに私は最近まで砂利と砕石の違いを知らず、注文した際に驚かれたことがあります・・・。
凄い恥ずかしかった・・・。
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