コンクリートは生き物~part.2~

この間の続き。

コンクリートは生き物みたいに大切に扱わなければならない理由を説明しますね。

良いコンクリートを造るには、打設する時から勝負は始まっています。

シュートで打設する場合は注意が必要で、材料分離を起こさないようにしなければなりません。

移動式クレーンなどがある場合は、ホッパーで打設する方が良いでしょう。

次に重要なのが打設中のコンクリート締固め。

真っすぐ垂直にゆっくり高周波バイブレーターを入れ、ゆっくり垂直に抜くをまんべんなく繰り返す。

こうすることでコンクリート内部の余分な巻き込み気泡が抜け、均一に締固めることが出来ます。

斜めにバイブレーターを抜き差ししてもダメ、バイブレーターでコンクリートの横流しもダメです。

あくまで締固めのためにバイブレーターをかけているので、気泡を完全に抜くとかコンクリートを移動させるためにする作業ではありません。

コンクリート内部に小さな気泡も無いと強度に影響が出ます。

そのため、生コンが現場に到着した時に品質管理試験をし、コンクリートの温度、スランプ、空気量、鉄筋コンクリートの場合は塩分濃度(カンタブ試験)などを行います。

次は表面仕上げです。

仕上げ方法として一般的に①木鏝(キゴテ)押さえ②金鏝(カナゴテ)押さえ③刷毛引き(ハケビキ)の3つがあります。

①木鏝押さえ

木鏝(プラスチック鏝)で仕上げるので、表面はザラザラしており、仕上げ材によって隠れる場所や、モルタルを塗るような場所で使用します。

②金鏝押さえ

金鏝による最終仕上げです。

表面はツルツルして外観的に綺麗ですが、濡れると滑りやすくなる為注意が必要です。コツは1回目でいきなり金鏝で押さえるのではなく、コンクリートが締まってきたら、木鏝で表面の凸凹を無くし、表面をペースト状にしながら金鏝をかけます。2回目、3回目は直接金鏝で押さえると綺麗に仕上がります。

③刷毛引き

コンクリートの表面を刷毛で引いて、凸凹に仕上げます。

化粧の意味や、滑り止めとして人や車が通行する場所にこの仕上げ方法を使用することがあります。コツは金鏝押さえ1回目と同様に押さえ、2回押さえた後、水を入れたバケツに刷毛を入れ刷毛を濡らして、2回程振って水を切ってからコンクリート表面を撫でると綺麗に仕上がります。

ここまで来たら次は養生です。

品質の良いコンクリートを造るために一番重要な工程かもしれません。

初期養生が一番重要で、ここでコンクリートの品質がほぼ決まると言っても過言ではありません。

養生については詳しく説明したいので次回part.3にて書きますね。

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