コンクリートは生き物~part.1~
土木会社に入社してまだ土木施工管理技士の資格を取得出来ていなかった私は、先輩方の現場をまわり、測量のサポートばかりしていたのですが、土木工事ってコンクリートで何か作る事って多いんだなぁと感じていたんです。
鉄筋組んで、型枠を組み立てて、支保工で固定して、生コンを打設する。
その工程一つ一つはどれも面白いが、それぞれに難しさがあり、いとも簡単に作り上げていくプロの仕事を見ていると「すげ~なぁ」と感心するばかりである。
複雑な構造物も設計通りの寸法で作り上げていく。
プロセスが見えるとモノ造りって本当に面白い。
土木施工管理技士の資格取得に向け勉強していると、コンクリートの問題が毎年出題されている。
材料に関する事、施工方法に関する事、品質に関する事など、良いコンクリート構造物を造るために必要な知識が試験では求められるのだ。
当時勤めていた会社の先輩が担当する現場で、砂防堰堤を造る工事にお手伝いで参加することができたのだが、まぁ面白かったなぁ・・・。
コンクリートを打設するのが初めてだったので初日は見学だったけど、2日目からは作業員さん達と一緒に手取り足取り教えてもらいながら、砂防堰堤のコンクリートを打設した。
砂防堰堤は重力式コンクリート構造物で、コンクリートの重さ(自重)で上流から流れてくる土砂を堰き止める。
岩盤にコンクリートを密着させ、底は広く上に上がるにつれ狭くなってくる構造で、横から見ると台形の形をしている無筋コンクリート構造物です。
コンクリートは打設も養生も打設後の品質管理も、全てきちんと理解して行わないと、コンクリートの品質に影響があります。
そのことを私に教える為に先輩は「コンクリートは生き物だから大切に扱えよ!」と教えてくれました。
最初「先輩は何を言ってるんだろうか?」「血迷ったのか?」なんてとても失礼極まりない事を頭の中で思ってしまったのだが、土木施工管理技士の資格取得のために勉強していると、先輩の言いたかった事が理解できた。
続きは次回にってことで今日はここまで。
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