クレーン

重たいものを吊って移動させるたり運んだりする機械。

いろんな種類のクレーンがあって、作業する場所や吊り上げる物の重さと運ぶ距離などによって、機械を選定する。

昨年度、私が担当した工事でクレーン楊重作業があったのだが、クレーンの選定にとても苦労した。

というのもBOXカルバートを設置する作業で、前の年に施行した業者に確認したら作業半径と楊重能力、設置場所などから、130tオールテレーンクレーンを使用して作業したとアドバイスをもらった。

設計図面とカタログの作業能力値を照らし合わせ、今回の現場も130tオールテレーンクレーンで大丈夫と確認した。

その後ある程度作業が進み、1ヶ月前くらいに関係業者を集めて工程会議を行った。

必要な道具、工具の確認、資材の搬入工程、作業場所、誘導の方法、交通規制の状況、天候に左右される工程と左右されない工程の確認、作業人員など、細部にわたって確認し、現地でも再度確認して、確実に作業が出来るように準備をした。

<BOXカルバート設置作業初日>

クレーンが作業開始1時間前に到着しセッティング。

朝礼を行い、その日の作業内容を全員で確認し、各業者KYミーティング。

準備が終わるころに1台目の資材到着。

荷下ろしと同時に設置作業開始のはずが・・・

設置したい場所まで届かない・・・

・・・

クレーンに付いている作業灯が赤・・・

あれだけ細部にわたって確認したのに、いざ作業が始まってから届かないって・・・

スムーズに作業を進めるために確認しなければいけない事が他にもあって、それを行っていなかったために起きた失敗。

BOXカルバート1基(上下2分割)の重さは最大で12t。(上部最大12t・下部最大10t)

クレーン設置場所から荷下ろし地点までの作業半径は約18m。

クレーンにカウンタウエイトを載せれば問題なく作業が出来るのだが、まずクレーン屋さんがカウンタウエイトを忘れていたのが1つ目の原因。

BOXカルバートを吊る為の吊り金具の総重量を考慮していなかったのが2つ目の原因。

BOXカルバートが1基10t以上もあり幅が約10mもあるので、吊り金具もかなり大きく、7mのH鋼と24mm6本と36mm2本の太いワイヤーと25t吊チェーンブロックを使っていて、専用のシャックル20個をそれぞれに付けているので、吊り金具だけでも2~3tもある。

このことを考慮しなければいけなかったうえ、余裕を少しも見ていなかったので、いざ作業開始しても届かないとなってしまったのである。

関係業者の職長さんたちからめちゃくちゃ怒られて、パニくったのは言うまでもありません。

結局1ランク上のクレーンなんかすぐに手配できるわけも無く、届く位置までクレーンを移動してセッティングしなおしてから設置作業となったので、初日は段取り替えで仕事にならず、2日目に初日の遅れを取り戻そうと皆さん頑張ってくれたのだが限界があり、3日目からやっとスムーズに作業が進んだ感じでした。

楊重作業はカタログ値どおりにはいかない事が多いので、きちんとクレーンのオペレーターと綿密な打ち合わせを行う必要があり、余裕をもってクレーンを選定することがとても重要です。

現地できちんと作業半径を測って、設計図、吊り金具、資材の承認願い等をきちんと確認し、余裕をもって使用機械の選定を行わないと、私のように失敗します。

このブログを続けるモチベーションにもなりますので、この事を頭の片隅にでも入れといて、楊重作業がある時に思い出して参考にしてくれると、とてもありがたいです。

----------------------------------------------

ブログランキングに参加しています。ポチっとして頂けるととても励みになります。

ブログランキング・にほんブログ村へ

応援宜しくお願い致します。m(_ _"m)

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です