検査?検定?

数年前まで勤めていた会社で、冬の間だけ関東の建設会社に出向していたことが多かったので、この時期ってちょうど北海道に帰ってくる時期って言うのもあり、凄く懐かしく感じる。

関東で3月下旬から4月上旬くらいに桜を見て、北海道帰って来る4月下旬か5月上旬の時にまた桜を見れる、丁度良い時期でもあり、北海道に帰ってきた頃は桜と梅が同時期に咲いていてとても綺麗です。

そんな経験もしながら土木会社で長年仕事をしていて気になったこと。

北海道の土木会社では工事完成時の竣工検査を「検定」と言う。

関東に出向している時にたまたま竣工検査のタイミングに当たって、職員の会話を聞いていると「検査」と言っている。

出向先の職員とお互い「ん?」となってしまって、数秒の間をおいて笑いあった事を覚えているのだが、正解があるのだろうか?

そもそも「竣工検査」が正式名称?だから「検査」が一般的だとは思うのだが、北海道のあちこちで仕事をしている私は、道内で「検査」も「検定」もどちらでも通じるので、特に気にすることなく過ごしていた。

検査とは?

何らかの基準に照らして異状や悪いところがないかどうか調べること。

検定とは?

一定の基準に照らして検査し、合格・不合格などを決定すること。

ランダム標本の観測値から母集団についての仮説の成否を確率的に推断する統計処理のこと。

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土木の仕事で言う基準は、今度詳細にお伝えしようと思っているのだが、管理基準値のこと。

出来形管理・品質管理を行ううえで基準となる数値で、現場はこの数値の許容範囲内に収まるように工事目的物を造る。

工事が完成したら発注者はこの数値内(許容範囲内)に収まった状態で工事目的物が完成しているか、書類や写真を見て確認し、さらに現場で検測して確認する。

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ここまで調べていて私が思ったのは「検定」が正しいのではないか?

基準に照らして検査をし、合否判定をするのだから、検査は合否判定をするための調査段階のこと。

検査をして異状の有無を調べ、基準値内に収まってない場合、工事のやり直しもあり得る話。

でもさ、発注者が「竣工検査」と言っているのだから「検査」が一般的?

でも「検査」が終われば合否判定され、工事評定点で評価されるんだから「検定」なんじゃないの?

まぁどっちでも通じるんだからどっちでもいいか・・・。

・・・・・

私がまだ20代半ばで土木会社に勤めだして間もない頃、林道の新設工事で前年度施工した会社が測量を間違え、センターが1m以上ズレていたことがあった。

センターが合わないので設計数量が全て変わってしまうことから、再設計をしなければならず、工事が一時ストップ。

再設計後、設計図書の全てを修正、数量の拾い直し、設計金額の変更、工期の変更と、受注してすぐにもう一度設計からやり直しという手間のかかる大変なことがあった。

前年度施工業者は3か月の指名停止、前年度施工分の再調査、設計数量の見直し、工事金額の見直し、設計図書の全てを修正と、お金をもらえない無駄な労力と時間を費やしたみたいだった。

この工事は北海道から補助金が出ていたためにとても手続きが大変だったみたいで、監督も工事現場をきちんと管理できていないとなってしまい、かなり厳しいペナルティーを喰らったみたいで、ノイローゼになってうつ病を発症してしまい辞めてしまった。

この事は測量の内容でとても勉強になり、失敗しないためにも覚えておいた方が良い事例なので、今度詳しく書きたいと思っています。

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